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TOUR de TOHOKU 2016

牡鹿半島チャレンジグループライドに必要な走行スキルとは?

2016年5月25日

ツール・ド・東北 2016で新設されるコース「牡鹿半島チャレンジグループライド(100km)」(9月17日開催)に求められる走行スキルなどについて、ツール・ド・東北 フレンズで、元プロロードレーサー、現リンケージサイクリング株式会社代表取締役社長の田代恭崇さんに話をうかがいました。 コースに申し込む際の参考に、ぜひご一読ください。

Q:「牡鹿半島チャレンジグループライド(100km)」のコースプロフィールを見た印象はいかがでしたか?

コースプロフィールを見る限り、長い登りはないが平地もないようですね。
たとえば、富士山を一周するコースが110kmで獲得標高が1600m。富士スバルラインの獲得標高が1270m、乗鞍ヒルクライムが1300m弱ということから考えても、牡鹿半島チャレンジグループライドのコースは上級者でも結構走り応えがあると思われます。
私が普段案内するコースでいうと、三浦半島が似ていますね。登ったり下ったりで平地がない。

Q:今回のコースはグループライド形式となります。その点はいかがでしょうか?

グループライドは仲間と一緒に走るライドなので、周りの人にあわせて走行することが必要となります。また、語り部の方のお話を聞いたり、地元の食を味わったり、一緒に走る仲間とさまざまな体験を共有するのが楽しいのもグループライドの魅力です。ただ、周りの人についていける走行スキルがないと、その良さも楽しめません。

Q:「上級者でも走り応えがある」とのことですが、「上級者」というのはどういうスキルを持った人になりますか?

一概には言えないのですが、「距離を走れると上級者」と思っている人も少なくないようですが、それは違うと思っています。 たとえば、同じ100kmと言っても、アップダウンやスピードの上がり下がりのない、30km/h巡航で走り続けられるような道を100kmを走るのと、交通量が多い道で、人や道の状況に合わせてストップ&ゴーを繰り返しながら100km走るのとでは、求められる走力のレベルが異なります。

牡鹿半島チャレンジグループライドのコースを試走した人に話を聞いたところ、安全に走りきることができるかどうかが特に重要なポイントとなりそうですが、基本的に登りよりも下る時のスキルの有無が問われるようですね。
今回の場合、スピードの変化に対応できるか、カーブが続くところでも適切に自転車の操作ができるか(重心移動など)、下りを安全に走るスキルが身についているか、急にスピードが落ちたときにブレーキングできるか、といったことが身についている人は走り慣れた「上級者」と言えるのではないでしょうか。
下りを走っていて道に穴があったら適切に避けられるか、走りながら後ろを振り返ることができるか、片手でハンドサインが出せるか、といった基本のスキルを、アップダウンやカーブがある中でもできないといけません。

Q:ツール・ド・東北のほかのコースと照らし合わせると、牡鹿半島チャレンジグループライドはレベル的にどんな位置づけになりそうでしょうか?

牡鹿半島チャレンジグループライド(100km)の参加者に求められる走力やレベルは、ツール・ド・東北のほかのコースでいえば、南三陸フォンド(170㎞)に匹敵するのではないでしょうか。同じ100km前後と言っても、北上フォンド(100㎞)や気仙沼ワンウェイフォンド(95km)とはハードさが異なります。

Q:牡鹿半島チャレンジグループライドへのエントリーを検討しているライダーへのアドバイスをお願いします。

牡鹿半島チャレンジグループライドは、コースプロフィールをふまえて安全に走りきれる走力とスキルを持ったライダーが、グループライドという特性も理解してエントリーすると、満喫できるコースではないかと思っています。
走力のあるライダーの方は、ぜひグループライドにはグループライドとしての楽しみ方がある、ということを念頭においてエントリーしてほしいですね。グループライドの魅力は、一人で速く走ったり、一人でコースの風景を見るだけではない、その日集まったメンバーと時間を共有できる点にあります。仲間と一緒に1日楽しもう、という心持ちで参加するからこそ満足できるライドイベントだと思います。

Q:最後に、ツール・ド・東北 2016へエントリーするライダーのみなさんへのメッセージをお願いします。

第1回大会から私も走っていますが、毎年とても充実したライドになっています。立ち寄るエイドステーションでは、地元の人と話をしたり、ボランティアの人と話をしたり、交流も多い。参加するライダーのみなさんには、ぜひ制限時間をいっぱい使って1日かけて楽しんでほしいと思います。速く走るための大会は他にたくさんあるので、このツール・ド・東北ではじっくり走り、東北の「いま」を味わってほしいですね。

<コースについて>

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田代恭崇さんプロフィール

田代恭崇さんの写真

プロロードレーサーにして2004年アテネ五輪代表、
現リンケージサイクリング株式会社 代表取締役社長

2000年ツール・ド・東北総合優勝、2001年、2004年全日本選手権優勝、2007年現役引退。
2013年8月“チーム・トーゲ”のエースとして「世界で最も過酷で最も登る」アマチュア山岳ステージレース、オートルート・アルプスに参戦、初参加ながら19位の快挙。
2014年リンケージサイクリング株式会社を創業。
サイクリングでつながる。ひろがる。をコンセプトにサイクリングイベントやスクールなどのサイクルツーリズム事業を展開する。