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TOUR de TOHOKU 2016

【安全な大会に向けて(1)】ツール・ド・東北に適した自転車・装備とは?

2016年8月5日

ライダーのみなさんが安全に走行できる大会を目指すツール・ド・東北では、ライダーのみなさんに大会当日に向けて準備してもらいたいことをまとめた連載企画をお届けします。

今回、連載第1弾では、「ツール・ド・東北のライドに適した自転車、装備」について、ツール・ド・東北 フレンズで、バルセロナ五輪・ロードレース日本代表、「なるしまフレンド」神宮店店長の藤野智一さんにアドバイスをいただきました。

初心者のライダーの方はもちろん、ベテランのライダーの方も、下記を念頭に、大会当日に備えましょう!

みなさんこんにちは、藤野智一です。今日はツール・ド・東北のライダーのみなさんが大会当日に向けてどのような自転車、装備を選べばよいのか、私が店長を務めるサイクルショップ「なるしまフレンド」神宮店で実際に自転車や装備を見ながらアドバイスしたいと思います。

ぜひ参考にしてみてください。

ツール・ド・東北 フレンズ 「なるしまフレンド」神宮店店長 藤野智一さん

ツール・ド・東北に適した自転車・装備って?

自転車のタイプ

ツール・ド・東北に適さない自転車のタイプとしては、まずブルホーンハンドルがあげられます。これはトライアスロンのロングの競技やロードレースなど、タイムを競うときに主に使用する、スピードを出すためのハンドルタイプ。ハンドルが低い位置にあって前傾姿勢のポジションをとることになるので、空気抵抗が減りスピードを出せますが、ブレーキもハンドルを握る箇所によってはすぐに掛けられないこともあります。ツール・ド・東北は集団走行の大会なので、そういうときにこのハンドルで走ると非常に危険です。
また、ブレーキのついていないDHハンドルタイプも禁止されています。

外側がブルホーンハンドル、内側がDHハンドル

そして、ピストバイクの固定ギアもツール・ド・東北では適しません。通常、自転車はペダルを止めると車輪が回るようになっていますが、ピストバイクはペダルと車輪が一体になって回る特殊な自転車です。急に止まりたかったり、進路変更をしたくなっても足を止められず、運が悪いと転倒してしまうケースもあります。
あとはリカンベントタイプの自転車もレギュレーション違反です。そもそもツール・ド・東北のコース的に厳しいと思いますし……。

また、ないとは思いますが、ブレーキがついていなかったり、ブレーキが片方しかついていない自転車などもNGですね。

上記で述べた自転車タイプ以外の、道路交通法で定められた整備をした自転車であれば、ツール・ド・東北ではおおむね問題ないと思います。

ライト

ライトはフロントライトとテールライトの二種類を装備します。
フロントライトは必ず装着、テールライトもできるだけ自発光式のものを装備してください。

テールライトはトンネルの中では必ずつけます。電力の消耗が気になる、という方には、点滅式のタイプなどはわりと持ちがよいのでおすすめです。また、トンネルの中で自動的に点灯するオートライトタイプという便利なライトもあります。
フロントライトは、ツール・ド・東北のコースだと100ルーメン程度の明るさがあれば十分かと思います。

自発光式のテールランプ

また、ライトには充電式と電池式がありますが、充電式は切れてしまったら途中で充電できません。電池式なら途中で補充できます。その点はよく注意して、それぞれのスタイルに合ったものを選択してください。
ツール・ド・東北では例年雨が降ることもあるので、防水タイプのライトを選ばれるのもひとつの手段かもしれません。

ヘルメット

ヘルメットは転倒したときに頭を守るためのもの。安全な走行においてとても重要なものですので、必ずかぶってください。ロードバイクの時速20kmのスピードというのはおそらくみなさんが想像しているよりも速く、衝突したときの衝撃はとても強いです。

ヘルメット選びのコツとしては、とにかくショップで実際にかぶってみること。
自分の気に入った形、色のデザインを選ぶのももちろんですが、自分の頭の形に合ったものを選ぶことが重要です。合わないヘルメットをかぶっていると、長時間たつと頭が痛くなってきます。
大きさはMやLなどのサイズ展開はありますが、同じメーカーのものでも内部の形が統一されてないことが多いので、とにかく実際にかぶってみてみましょう。頭のどこかにあたったり、違和感があればそのヘルメットはあなたに合っていない証拠です。

とにかく実際にかぶってみることが重要です

自転車のヘルメットは、転倒して強い衝撃が加わると割れるように出来ています。一度転倒して少しでもダメージのあるヘルメットは割れやすくなっているので、必ず買い換えるようにしてください。

グローブ

グローブは絶対にはめてください。必要な理由としては、長時間の走行による手の痛みを緩和することと、転倒したときのケガ防止です。
「手の感触に近いほうがいい」と素手で走る人もたまにいらっしゃいますが、特に初心者の方は自転車に乗ったときにまだ体の重心のバランスがとりにくいので、ハンドルのほうにどうしても体重がかかってしまいます。ハンドルに体重がかかると、手が痛くなり、ハンドルを握っていられなくなる。そんなときにグローブは衝撃を抑える役割を担ってくれます。中には手のひらにパッドが入っているタイプもありますので、痛みを緩和する上でもおすすめです。

夏は指先が開いているタイプ、冬は指先までカバーされているタイプを選ぶ方が多いですね。日焼けを気にされる方にはロングフィンガータイプもおすすめです。

ウインドブレーカー

ツール・ド・東北はスタートが朝早く、霧が出ます。また、雨が降ることもあります。体を冷えから守るためにも、ウインドブレーカーは必ず着てください。
私の場合、毎年第1エイドステーションあたりで暑くなってくるので脱いで、ポケットの中に入れてしまうことが多いですね。そういう点からも、軽くて薄くてコンパクトになるものは便利です。

あとは、長時間の走行によるお尻の痛みを緩和するパッド入りのサイクルパンツや、汗を吸収して速乾する高性能素材のアンダーウエアなど、今は優れた機能を備えた関連グッズが多く出ているので、ぜひご自身のスタイルに合ったものを選択してみてください。

パッド入りのサイクルパンツ。内側にお尻の痛みを緩和するパッドが

藤野智一さんのプロフィール

バルセロナ五輪・ロードレース日本代表/なるしまフレンド神宮店店長

1967年1月25日生まれ。東京都国分寺市出身。
家業の理容師として働きながら、初めて参加した自転車のロードレースで優勝。
これがきっかけで本格的にレース参加を決意。仕事を辞め「なるしまフレンド」でアルバイトしながら、ロードレースに参加。
オリンピック出場、1998年、1999年全日本ロードレースチャンピオンとなる。
ブリヂストンアンカーの選手、監督を務め、2012年「なるしまフレンド」に入社。
自転車の乗り方、楽しみ方をより多くの方に伝えるイベントの参加と企画を提案しています。