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TOUR de TOHOKU 2016

【ツール・ド・東北を支える人々】石巻赤十字病院による「救護チーム」

2016年8月29日

参加者のケガや体調不良への応急手当などで大会を支える「救護チーム」。
ツール・ド・東北の第1回大会よりその救護チームの中核としてご協力いただいているのが、石巻赤十字病院のみなさんです。

石巻赤十字病院の災害医療研修センター センター長補佐の高橋邦治さんに、お話を聞きました。

全国の人にあのときの恩を返したい――大会で広がる医療の輪

石巻赤十字病院は、東日本大震災のとき、石巻地域で唯一の災害拠点病院として救護活動にあたりました。

「東日本大震災の時には、全国の医療チーム3,633団体に支援していただきました。
ツール・ド・東北は、復興支援を目的に各地から人が集まるイベントです。『全国の人に、あのときの恩を返したい』という思いはやはり職員一人ひとりの思いとしてあります。
せっかくみなさんに復興支援のために全国から来てもらっているのに、ケガや事故のせいで翌年来ることができなくなってしまう、というのは避けたいこと。万全な体制でお迎えしたいと思っています」(高橋さん)

具体的には、メイン会場となる石巻会場(石巻専修大学)で救護テントを、各エイドステーションで救護ブースを構え、また、コース上でも救護カーや救護バイク、救護ライダーなどを配置し、大会の救護全般の指揮を担当していただいています。

「当院の50人ほどの医師、看護師、職員に加え、以前当院で勤務・研修していた医師などもボランティアで加わってくれています。
ツール・ド・東北の場合、エリアは広範囲に渡り、参加人数も多く、また、レースではないにせよある程度のスピードが出るので危険もありますし、事故が発生することもあります。そういった点からも、スタッフの構成や車両の台数などには気を配っています」

石巻赤十字病院は全国の赤十字病院の中でも特にイベント時の緊急救護を積極的におこなっている病院で、このツール・ド・東北にも毎年リピートで参加を希望するスタッフの方が多いそうです。

「もちろん事故やケガが起こらないのが一番良いことですが、やはり救護した方に感謝されることで、やりがいを感じるスタッフは多いようですね。また、この大会は広域災害を想定した実践の機会でもあります。現場には常に緊張感がありますし、要請があったら一刻を争うので、スタッフにとっては緊急救護の経験値にもつながっています」

過去3回の大会を通じて、高橋さんご自身で印象に残っていることをおうかがいしました。

「第1回から回を重ねるごとに医療関係者が増えてきている、というのは実感していますね。私たち石巻赤十字病院以外にも、たとえば東京大学の医療チームが協力してくれるようになったり、また、当院から転勤した医師がこの大会のためにかけつけてくれるようになったり……この大会で医療の輪が広がっている、というのはとても良いことだと思っています」

石巻赤十字病院のみなさんには、2016年大会も引き続き救護チームとしてご協力いただきます。

「私たちとしては、救護で出来る最大限のおもてなしをしたいと思っています。
ただ、年々増えているとはいえ、スタッフの人数は限られており、医療用機材の数も限られています。
楽しいイベントになるよう、また次の年もちゃんと続くよう、みなさんに一人ひとりに健康管理をしっかりしていただき、大会に臨んでもらいたいですね」