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TOUR de TOHOKU 2016

【ツール・ド・東北を支える人々】エイドステーション物語(雄勝、ホテル観洋、階上)

2016年9月9日

ツール・ド・東北の魅力のひとつである、エイドステーション。エイドステーションで、その土地ならではの食事を提供してくださったり、おもてなしをしてくださるのが、地元のボランティアの方々です。

雄勝、南三陸・ホテル観洋、気仙沼・階上の各エイドステーションのみなさんにお話を伺いました。

雄勝エイドステーションと「2015 焼きホタテ4,000個への旅」

石巻市雄勝総合支所 地域振興課 課長補佐 及川剛さん

雄勝エイドステーションを訪れる約3,500人のライダーのみなさんをもてなしてくれるのは、雄勝名物の「焼きホタテ」。

「雄勝といったらやはりホタテ。ライダーのみなさんが食べやすいこともあって、第1回大会から提供させていただいています」

以前は前日にボイルしたホタテを当日焼いていましたが、2015年より、その日にとれた「活きホタテ」をそのまま炭火で焼いて提供するようになったそうです。
当日は朝4時から、石巻市の職員、NPO、地元の水産業者のみなさん30人ほどが集まり4000個のホタテを焼き始めました。

「作戦名は名づけて『“無謀”という名の“大海原”への挑戦――2015 焼きホタテ4000個への旅』(笑) ボイルして焼いたホタテもおいしいのですが、本来の雄勝のホタテの味を味わうなら、やっぱり活きたホタテを焼いて食べてもらうのが一番。雄勝の肉厚なホタテの、海そのものの味を味わって欲しくて。周りからは無謀だと言われましたけれどね……(笑)」

そして、その「無謀さ」は、2016年大会でさらにパワーアップするのだとか……!?

「エイドステーションに焼き台を十数台置いて、そこで焼こうと思っています。どうせなら焼いている姿も見ていただきたいし、その場で熱々の焼きホタテを食べてもらいたいですからね。
震災直後から、今回のツール・ド・東北のようなイベントまで、全国のさまざまな方々に支援をしていただきました。そんなみなさんに感謝の意をこめて、ささやかながらも、われわれができる最大限のおもてなしを精一杯させていただきたいと思っています」

今年2016年は、雄勝エイドステーションの場所が、仮設商店街「おがつ店こ屋(たなこや)街」の前に変わります。実はその場所の変更にも、雄勝エイドステーションのみなさんの思いが反映されているといいます。

「今年6月に移設した『おがつ店こ屋街』は震災後の雄勝地区における唯一の仮設商店街。何もなかった場所に作られたプレハブの商店街は、復興の象徴として、地元の人たちの交流の場となっています。今回、この商店街の脇にエイドステーションを設置することで、ぜひライダーのみなさんに、地元の人たちが頑張っている姿を見てもらいたかった。この場所を訪れて、何かを感じて、お土産として持ち帰っていただければと思っています」

写真はすべて2015年の様子です

南三陸・ホテル観洋エイドステーションの「手書きのメッセージ」

南三陸ホテル観洋 第一営業課長 伊藤俊さん

南三陸町の絶景スポット・志津川湾を一望する南三陸ホテル観洋の前にある「ホテル観洋エイドステーション」。同ホテルは東日本大震災で被災しましたが、震災直後から地域復興の活動拠点のひとつとなっています。

「私たちのエイドステーションは、周辺のコースの勾配が急で、ちょうどライダーの方の疲れがピークに達してくるスポット。ボランティア、ホテルスタッフ一同とても応援しがいがあります。 地元の名物でもある熱々のフカヒレスープと南三陸の海の眺望で、少しでも疲れをとっていただければと思っています」

このエイドステーションで恒例となっているのが、ライダーのみなさんを出迎える、手書きのメッセージの数々です。

「毎年、ホテルの宿泊客や地元の人々からライダーのみなさんへのメッセージを事前に募り、エイドステーションで展示しています。また、当日はライダーの方にもメッセージを書いていただき、大会後にホテル内で展示します。参加者と地域をつなぐ交流の場として、これからも続けていきたいと思っています」

例年このエイドステーションを支える伊藤さんにとって、ツール・ド・東北とはどのような大会なのでしょうか?

「次につながるきっかけ、がたくさんできる大会ですね。大会当日、ライダーのみなさんとお会いする瞬間はとてもうれしいです。毎年新鮮な気持ちでお迎えしていますが、中には『またお会いしましたね』と再会できる方も。大会が続く限りは、年に1度でもこのようなふれあいの場があるということで、地元の人々にとっても大きな機会となっています。
町は、たくさんの人が訪れて、にぎわってこそだと思っています。大会に参加してこの南三陸町を気に入っていただけたら、ぜひまた気軽に遊びに来てもらいたいですね」

写真はすべて2015年の様子です

気仙沼・階上エイドステーションの「5,600個のイチゴ」

気仙沼市観光課 井口貴徳さん

床にズラリと並んだたくさんのイチゴ(写真下)……いったい何を作っているのか、分かりますか?

正解は、気仙沼フォンドの階上エイドステーション(気仙沼ワンウェイフォンドは大谷海岸エイドステーション)で提供される「イチゴシャーベット」!
「階上エイドステーションでは以前おにぎりなどを提供していたのですが、お腹がいっぱいの状態のライダーの方が多く……2015年から地元のイチゴを凍らせたシャーベットを提供し始めました。イチゴはビタミンCと糖分を補給できるので、ライダーの方にも最適なのではないかという思いもありました」

気仙沼市階上地区のイチゴは“復興の象徴”といわれているそうです。

「階上地区は震災前からイチゴ農家が多かったのですが、津波でほとんどが流されました。現在、また再びイチゴを作り、出荷できる形となりました」

今年2016年もライダーのみなさんにふるまうイチゴシャーベットを作るため、6月下旬、階上公民館と気仙沼観光課の職員の方々、地元のイチゴ農家の方々が集まり、合計5600個(!)のイチゴを収穫し、洗って、ヘタを取って、砂糖をまぶして、冷凍する、という作業を行われたそうです。

「朝から夕方まで、2日にわたる作業でしたが、『ライダーのみなさんにおいしいイチゴシャーベットを食べてもらいたい』という気持ちで、みんな和気あいあいと楽しそうに作っていました。地元の農家の方々も、みなさんがビニールハウスの近くを走るのをとても楽しみにされています」

イチゴシャーベットは大会当日まで冷凍庫の中でライダーのみなさんを待っているそうです^^ お楽しみに!

2015年のエイドステーションでの様子