道端カレン・宮澤崇史のツール・ド・東北を楽しむ方法 VOL.1

2017年7月12日
VOL.1 ツール・ド・東北だからこその楽しみ方

ツール・ド・東北ならではの、他のファンライドイベントとはひと味違う楽しみ方と、走るのがもっと楽しく快適になるテクニックを紹介します。

基本となる走り方のアドバイスは元プロサイクリストの宮澤崇史さんに、女性サイクリスト向けのアドバイスは道端カレンさんに担当していただきました。

VOL.1 ツール・ド・東北だからこその楽しみ方

公道を使ったロングライドイベント、ツール・ド・東北。これほどの規模の公道イベントは日本では珍しく、楽しみ方も独特である。そこでツール・ド・東北だからこその楽しみ方を紹介しよう。

(1)地元の特産物が楽しめるエイドステーション

通常、ロングライドでは長い時間走っているとエネルギー切れをおこすので、補給食とドリンクを携行したいところ。 でもツール・ド・東北の場合は、約20kmおきにエイドステーションが設けられていて、しかもホタテやフカヒレスープなど、その土地土地の特産物が楽しめ、さらにドリンクまで提供されるのだ。 だからエイドステーションで地元の味を楽しみながらエネルギー補給もできてしまう。 むしろ補給食を持っていったら荷物になってしまうくらい!? いつもだったら朝ご飯をたっぷり食べてスタートするけれど、腹八分目でいいだろう。

気仙沼フォンドではおよそ20kmおきにエイドステーションが設けられている
エイドステーションでの飲料提供も豊富

(2)トンネル内走行のコツ

コースは石巻専修大学からスタートし、女川から沿岸に入る。ここからは有名なリアス式海岸である。山塊を抜ける国道にはトンネルも多い。トンネル入口付近では日の光とのコントラストによって目が慣れるまでにしばらく時間がかかる。アイウエアをつけたまま進入すると、一瞬真っ暗で視界が悪くなる。そんなときはアイウエアを鼻先にチョンとずらすことで、すぐにトンネル内部の暗さに対応できる。プロサイクリストもこのような場面ではしばしば行っているテクニックだ。

またヘッドライトやテールライトは、トンネル内部で存在を知らせるためにも大切なアイテムである。しかしトンネルを通るたびに、走りながらライトをつけるのは危険を伴う。スタートからライトを点灯しておくのがいいだろう。

1つ1つのトンネルは短いが、コース上にいくつもあるのが特徴
まぶしさやホコリなどから目を守るアイウエア。トンネル内ではこのように下方にずらして視界を保つ方法もある
日中のイベントではあるが、テールライトもトンネルや暗いところでの視認性を高めてくれる

(3)受付からスタートまでの過ごし方

大会前日の受付が終了したら、明日はここで走るという実感が強く湧いてくるはず。時間をもて余してしまう人のために、スタートまでどう過ごすとよいかアドバイスをしよう。

まず宿からの移動時間を逆算しスタートに間に合う時間を決める。移動時間から起床時間を逆算し、さらに起床時間から睡眠時間を割り出す。すると前日の夕食の時間なども決まってくる。

受付の時間に余裕があれば、それだけ自由な時間も増え、会場の各ブースを余裕をもって巡れる。また、時間が十分にあるなら、かるく試走をしてもいいだろう。長距離移動で自転車のメカの調子が悪くなっている可能性もあるからだ。せっかく来たのに走れない、なんていう悲劇は迎えたくない。ここで少しでもいつもと違うな、調子がよくないな、と感じたら会場のメカニックサービスを利用しよう。

また大会当日に着るウエアなどは夕食前にかるく確認をしておこう。あまり遅い時間になってから忘れ物に気がついても、対応ができない可能性がある。それほど遅い時間でなければ、仲間に助けを求めたり、近くのスーパーマーケットやディスカウントストア、衣料品店などで解決できる手段がとれるだろう。

写真と文: 山本健一
アドバイスとモデル: 宮澤崇史、道端カレン

宮澤崇史

元プロサイクリスト北京オリンピック代表
bravo代表(湘南ベルマーレサイクルロードチーム監督など)

自転車選手として活躍していた22歳の時、病に倒れた母に自ら肝臓の一部を生体移植する。
そのため復帰後成績は低迷し戦力外通告を受けるものの、徐々に実績を重ね2007年にアジア選手権で優勝、2008年には北京オリンピックに出場し、2009年に念願のイタリア籍プロコンチネンタルチームに移籍。
しかし給料未払い・チーム活動停止というトラブルに巻き込まれ選手活動の環境を完全に失ってしまう。
その後日本国籍チームに所属し2010年全日本チャンピオン、アジアオリンピックでは銀メダルを獲得し、2011年に再びイタリア籍のプロコンチネンタルチームに移籍を果たす。
このような七転八倒を繰り返し選手生命も僅かに迫った34歳の時、国際自転車競技連合における最も高いカテゴリのUCIプロチーム(Team Saxo-Tinkoff)に2年間所属し世界のトップで戦ってきた。
昨年プロを引退し、2015年は日本チームの監督を兼任しながらフリーランスとしてテレビ・ラジオ・講演などで活躍中。

道端カレン

モデル

1979年アルゼンチン生まれ。福井県出身。
母親が日本、父親がアルゼンチン国籍を持つスペイン人&イタリア人のハーフ。
道端3姉妹の長女で、次女ジェシカ、三女のアンジェリカとともに多くの女性から支持を得ている。
10代でモデルデビューし、現在は雑誌、テレビやトークショー、商品プロデュースなど幅広く活躍。
プライベートでは2人の男の子のママでもあり、フルマラソンやトライアスロンに挑戦するなどアクティブな一面も。