道端カレン・宮澤崇史のツール・ド・東北を楽しむ方法 VOL.3

2017年7月12日
VOL.3 ウエアのチョイス、おすすめの携行品

ツール・ド・東北ならではの、他のファンライドイベントとはひと味違う楽しみ方と、走るのがもっと楽しく快適になるテクニックを紹介します。

基本となる走り方のアドバイスは元プロサイクリストの宮澤崇史さんに、女性サイクリスト向けのアドバイスは道端カレンさんに担当していただきました。

VOL.3 ウエアのチョイス、おすすめの携行品

ウエアは気温や環境によってチョイスするもの。9月開催のツール・ド・東北は、残暑の影響が残りつつも、晴れれば最高のサイクリングが楽しめそうだ。しかし、考えたくはないが雨の場合も想定しないといけない。また、公道を走るツール・ド・東北に有効な携行品を考えてみよう。

(1)スキンケア、紫外線(UV)対策をしよう

宮城県における9月の平均気温は20度。晴れれば絶好のサイクリング日和となりそうだ。そこで気になるのがスキンケア、紫外線(UV)対策だろう。短時間の日光浴なら体によいイメージがあるが、長時間のサイクリングともなると、日焼けが気になる。UVカット素材を用いた薄手のロングスリーブや、アームカバーなどは、近年の人気もあって多くのウエアメーカーから発売されている。サイズやコーディネートに合わせて選んでみよう。アームカバーは走行中にずれてこないようなものがベスト。

半袖、ショーツが基本的なスタイルになる
UVカットが目的なら、アームカバーを装着しよう。またグローブとアームカバーにすき間ができるとそこが日焼けしてしまうので注意

(2)UVカット化粧品をうまく活用しよう

紫外線対策として一般に広く用いられるのがUVカットクリームだろう。男性はどんなものでもよいが(失礼!)、女性はメイクなどにも気を遣うはず。カレンさんのおすすめはBBクリームだ。1本で何役もこなすクリームでUVカットとファンデーションの効果が得られるものがよい。また意外と唇も日焼けをしてしまう。UVカット成分を含んだリップクリームも使い勝手がよい。乾燥した空気に対しても効果的だ。

ロングヘアのケア

ロングヘアのまとめ方をカレンさんに聞いてみた。ヘルメットをかぶるため三つ編みにしてまとめるという。崩れにくい上に、有名自転車メーカーのデータによると三つ編みは空気抵抗がもっとも低い髪のまとめ方だという。

三つ編みは長髪のサイクリストにとって、最適な髪のまとめ方といえそう

(3)もしも悪天候なら

しかしながら雨天となると状況は変わってしまう。太陽が隠れると気温も下がってしまうし、なによりぬれながら走ることになる。走行中は体が温まるのでなんとかなるが、エイドステーションへの立ち寄りのために停止すると体は一気に冷えてしまうだろう。体温の低下を最小限に留めるには、まずはぬれないことだ。

雨水をはじくレインジャケットは上半身の冷えと、体がぬれるのを最小限に抑える。しかしながら長時間走っていると蒸発した汗や、すき間から入った水滴で不快になることもある。暑いな、と感じたらファスナーを少し下ろすなどし、換気をして体温調整をしよう。

サイクリングキャップは頭をぬらさないためにかぶる。ヘルメットのすき間から雨が浸入して思いのほか髪の毛がぬれてしまう。頭部がぬれると不快だし冷えるのだ。

グローブも心配ならフルフィンガータイプを用意してもいい。気温が10度くらいまで下がったなら必要になるだろう。

また、タイヤからの水や泥の跳ね上げもショーツをぬらしてしまう原因となる。とくにリアホイールからの跳ね上げによって、サドルやお尻、背中まで汚れてしまう。リーズナブルで、どんなサドルにも装着できる簡易的フェンダーが販売されているので、活用してみよう。薄くかさばらないので携行にも便利だ。

(4)おすすめの携行品

ツール・ド・東北で携行すると便利なものとはなんだろう? エイドステーションが豊富にあり、市街地も抜けるロングライドである。したがってクローズドサーキットとは携行するものは大きく変わってくるだろう。

まず、もっとも多いトラブルがパンクだ。パンク修理のツールは必ず持っていくようにしよう。タイヤメーカーから簡単にパンク修理ができるキットが販売されている。お手頃な価格なので普段から使えるように1つはもっておきたいところ。パンクの修理ができない! という人は最寄りのショップで教えてもらおう。万が一覚えられなかった人も、携帯していれば、通りかかったスタッフに助けを求められる。とはいえ、できるだけパンク程度のトラブルは自ら克服してこそサイクリングである。修理も楽しみのひとつ、と大きな気持ちで! 加えて六角レンチなどのツールももっていると安心である。

いくつも市街地を抜けるのでファミリーマートなどのコンビニエンスストアや商店も利用できる。小銭やクレジットカード、電子マネー対応カードなどをコンパクトな財布やポーチなどにまとめると持ち運びやすい。緊急時の連絡手段として携帯電話もあるといい。走行時間が長いので、余裕があるなら補助バッテリーももっていくといいだろう。

チューブやツールなどを収納するサドルバッグなどを用意しておくと、トラブル時に迅速に作業ができる
タイヤレバーとチューブ、ハンディーポンプは携行しよう

(5)サイクルコンピューターで状況を把握する

サイクルコンピューターはこういったイベントでは必須アイテムといえる。時間と走行距離、スピード、アベレージスピードが測定できるものがよい。景色を見ていてついつい時間が過ぎてしまうことも考えられるので、しっかりと距離と時間を確認しながら楽しみたい。エイドステーションごとに距離が示されているので、通過時間を考えながら最適なスピードで走るべし。

サイクルコンピューターは時間や速度など、今の状況を確認でき、イベントを楽しむための必須アイテムといえる

写真と文: 山本健一
アドバイスとモデル: 宮澤崇史、道端カレン

宮澤崇史

元プロサイクリスト北京オリンピック代表
bravo代表(湘南ベルマーレサイクルロードチーム監督など)

自転車選手として活躍していた22歳の時、病に倒れた母に自ら肝臓の一部を生体移植する。
そのため復帰後成績は低迷し戦力外通告を受けるものの、徐々に実績を重ね2007年にアジア選手権で優勝、2008年には北京オリンピックに出場し、2009年に念願のイタリア籍プロコンチネンタルチームに移籍。
しかし給料未払い・チーム活動停止というトラブルに巻き込まれ選手活動の環境を完全に失ってしまう。
その後日本国籍チームに所属し2010年全日本チャンピオン、アジアオリンピックでは銀メダルを獲得し、2011年に再びイタリア籍のプロコンチネンタルチームに移籍を果たす。
このような七転八倒を繰り返し選手生命も僅かに迫った34歳の時、国際自転車競技連合における最も高いカテゴリのUCIプロチーム(Team Saxo-Tinkoff)に2年間所属し世界のトップで戦ってきた。
昨年プロを引退し、2015年は日本チームの監督を兼任しながらフリーランスとしてテレビ・ラジオ・講演などで活躍中。

道端カレン

モデル

1979年アルゼンチン生まれ。福井県出身。
母親が日本、父親がアルゼンチン国籍を持つスペイン人&イタリア人のハーフ。
道端3姉妹の長女で、次女ジェシカ、三女のアンジェリカとともに多くの女性から支持を得ている。
10代でモデルデビューし、現在は雑誌、テレビやトークショー、商品プロデュースなど幅広く活躍。
プライベートでは2人の男の子のママでもあり、フルマラソンやトライアスロンに挑戦するなどアクティブな一面も。