株式会社河北新報社とヤフー株式会社は、復興支援を目的に、2013年より宮城県の太平洋沿岸にてサイクリングイベント「ツール・ド・東北」を開催しております。
共催自治体との連携を深めこれまで規模拡大に努めてきました。特に、会期を2日間とした2015年以降、「牡鹿半島チャレンジグループライド」「奥松島グループライド&ハイキング」という2つのコースを新設し、「サイクルツーリズムの推進」を目標に掲げました。
この2つのグループライドは、10人前後でグループを編成し、ツアー方式で移動します。牡鹿半島一周のコースでは、金華山が一望できる絶景を、奥松島の大高森では、松島湾に浮かぶ島々の大パノラマを満喫することができます。途中、郷土自慢の「食」のほか、語り部から震災当時の状況や復興の現状を聞くこともでき、満足度の高いサイクルツーリズムのモデルコースとなっております。
また、本年度は、事業収益などを原資とした「ツール・ド・東北基金」を活用し、仙台空港のサイクリングポートの整備費用のほか、共催自治体の観光関連団体に自転車とラックなどを購入するための費用を助成しました。ハード、ソフト両面でサイクルツーリズムの環境が整っていくことを願っております。
2017年5月に自転車活用推進法が施行されたのを受け、今春、国の自転車活用推進計画が策定されます。こうした時代の潮流をも見極めながら、被災地の観光振興と交流人口の拡大を視野に入れ、サイクルツーリズムの後押し役を果たしていきます。